塗り替え工事を成功させる3つのポイント
BETTYさん:志賀塗装さんは2021年もたくさんの塗り替えをされたと思いますが、年間ですと、どのくらい施工しているんですか?
マーくん:年内に契約して工事は来年度という方もいらっしゃるのですが、年間100棟近く塗装工事をしています。
BETTYさん:すごい! たくさんのお家を塗り替えたわけですね。
マーくん:そうですね。アパートや会社の社屋などを除いて、一般的な住宅である「戸建て」だけで約100棟です。
たくさんの住宅を塗り替えてきましたが、いろいろなトラブルを抱えている方も意外と多いんです。
単に雨が入ってこないようにするだけではなく、シロアリの被害や腐食したベランダの補修、
台風や強風によって被害を受けた屋根瓦を直したりしながら、お家のメンテナンスをしてきました。
BETTYさん:志賀塗装さんは今までいろいろな塗装工事を行ってきましたが、うまく工事を進めていく秘訣はありますか?
マーくん:主に3つあります。1つ目は、戸建ての塗り替えを専門に行っている塗装会社に工事を依頼することです。
例えば、病気になったとき、いろいろな科がある大学病院に行くこともありますが、最終的には専門医に診てもらうと思います。
専門医に細かく診療してもらうのと同じように、塗装会社も、戸建て専門ではなく、公共工事など大型物件が中心の会社もあります。
そういう会社は総合的に見ることができるというメリットもありますが、「戸建てを専門的に」という意味では薄い場合も多く、
やはり戸建てを専門に塗り替え工事をしている会社に頼むということが大切ですね。
BETTYさん:なるほどね。そういった特徴はホームページを見たら一目でわかりますよね。では、2つ目は?
マーくん:2つ目は、塗装工事に「リフォーム瑕疵保険」をきちんと付けていることです。
これは弊社の手前みその部分も入るのですが、国土交通省では「リフォームに保険を付けましょう」と推奨しております。
瑕疵保険は、2009年前後から新築は義務化になっているのですが、リフォームは義務化になっていません。
業者さんに「それほどいい保険ではないから、うちで保証します」と言われ、瑕疵保険に入らずに工事をしてしまう方が大半です。
瑕疵保険を扱うことによって、お客さまの工事を登録したり、写真を撮ったり、検査をしたり、
お客さまに竣工検査のサインをもらったり、施工範囲を記録するなど、
施工業者にはそういった手間がかかりますが、安心を得るためには大切なことだと私は考えています。
どこの会社さんでも「一生懸命やっています」とおっしゃいますが、
リフォーム瑕疵保険の登録をしているかどうか、業務を行っているかも、塗装会社を選ぶ際の基準の1つになると思います。
BETTYさん:いつも瑕疵保険の話はいろいろ聞かせていただいていますが、大事ですよね。そして、3つ目です。
マーくん:3つ目は「診断書」です。
今、多くの会社が診断書をつくるようになりました。人間ドックと同じように、塗装も劣化診断を行います。
診断書の話も大切ですが、診断結果とは別に、お金の話もきちんと分けてできる会社さんを選びましょう。
塗料のランクは金額に比例しますので、いい塗料を使って塗装をすれば工事費用が高くなるのは当たり前の話です。
ただそれだけではなく、なぜいろいろな塗料を使う意味があるのか、どのような目的があるのか。
あるいは、お家の状況を見て、どこにお金をかけて工事をしたらいいのかというお話ができるのです。
BETTYさん:業者を選ぶ基準は診断書だけではないということですね。
マーくん:そうですね。もちろん診断書というのは、お客さまには見えないところや気付いていないところを、
我々が専門的な知見から見て、工事が必要なところをご提案できるというメリットがあります。
その箇所は必ずしも、お客さまが知っているところではないんですね。
診断内容を踏まえたうえで、どの塗料を使うのか、どういう工法をするのかという、見積もりの前段階の話ができます。
診断書がないまま見積書だけを見てしまうと、単なる金額の比較になってしまいます。
どういう塗料を使うのか、どういう工法をするかによって塗装工事は全く違ってきますので、やっぱり診断書は大事ですね。
BETTYさん:どうしてもお金の話にウエートがいきますよね。そんなに安いお話ではありませんからね。
でも、そこにいくためのこの流れというのは、自分で確認していただきたいことの1つでもありますね。