窯業系サイディングに起こりうる不具合とは? | 外壁塗装のことなら福島県いわき市の志賀塗装株式会社

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窯業系サイディングに起こりうる不具合とは?

BETTYさん:新築住宅の8割が、窯業系サイディングの外壁材となっているそうですね。

マーくん:そうなんです。窯業系サイディングは住宅の外壁によく使われているもので、タイルの形やブロック状のものなどいろいろなデザインがあります。

まず、一番大事なことですが、端的に申しますと、窯業系サイディングは木と同じ性質があります。
水分を含んだり出したり、あるいは伸びたり縮んだりすることがあるという前提でお話ができればと思っています。

BETTYさん:では、その窯業系サイディングについて、いろいろな知識を高めておくことが大事だと思うのですが、そのあたりも教えていただけますか。

マーくん:メンテナンスの知識というのは、いざというときに役に立っていきますので、
もちろん何でもないときは何となく「ああ、そうか」というレベルで終わると思うんですけど、何かのときに思い出していただければと思います。

BETTYさん:大きく分けると3つの不具合があるということですが、1つ目から教えてください。

マーくん:まず1つ目は「クラック」。板の割れや、具体的には釘やビスのところ、場合によっては板の中心部分などの割れですね。

BETTYさん:それは普段の生活の中で「あら? ここ、割れてる」って気付くということですね。

マーくん:そうですね。いわき市はたまに余震がありますので、震災の後、建築年数にかかわらずこのようなひび割れは出ています。

BETTYさん:ちょうど止めている部分から割れてきたり、あるいは中央部分が割れてきたり・・・。乾燥して割れることもあるでしょうからね。
木と同じと考えると、乾燥が続けばそうですよね。

マーくん:2つ目は「シーリングの切れ」です。
サイディングとサイディングの間の隙間が縦や横に出てきますので、水が入らないように埋めていく作業を「シーリング作業」といいます。

シーリングは幅1センチくらい、厚み5ミリほどという規定があり、その規定どおりであっても不具合が起きる可能性もあるのですが、
より工事のときに何らかの状況で厚みや幅がなかったりすると、こういうシーリングの切れが起きてきます。

BETTYさん:その止めてあるものですから、ある程度の不具合が起きる可能性は高いでしょうからね。

マーくん:そうですね。特にシーリングの切れに関しては、名刺の厚さより厚いと水が入っていく状況ですから、早い段階で起きてしまう場合もあります。

 

シーリングが切れているかどうか、お家の外壁をときどき点検しましょう。

 

BETTYさん:では、切れているなと思ったら、早い段階で相談した方がいいということですね。それは目で見てわかるものですよね。

マーくん:そうですね。あと、ちょっと触ったりすると、シーリングが硬くなってしまっている状況もありますので。

BETTYさん:そう考えると、ときどき、自分のお家の外壁を一周グルッと眺めてみることも大事ですね。

マーくん:3つ目は「冷害」と申しまして、サイディングが収縮することで起こる不具合です。
サイディングが表面についた水や雪などの水分を吸収し、その水分が凍ると体積が増えて膨らみます。
そういったことを繰り返しているうちに、何らかの状況でひびが入ってしまい、塗装が下地から剥がれてしまう場合があります。

まれとはいえ、北面とかで起こります。冷害というと、寒いイメージがあるのですが、要は、湿気や水分がサイディングにかかっていると、
そのサイディングの端の方から水を吸い込んでしまい、
そういった現象で水が固まったり、溶けたりしているうちにもろくなってしまうということなんです。

BETTYさん:1回、2回ですぐにそうなるという話ではないでしょうけれどもね。でも、水が凍ったときには膨らむというのはもちろんそうですからね。

マーくん:こういった状況というのは、北面もそうですし、あるいは少し入り組んだ建物になってくると、サイディングの端の方から水が吸収されてしまいます。
なかには工事の不具合もあったりするのですが、こういった冷害は意外といわき市でも多いです。

BETTYさん:だって、いわきは寒いですもん、冬、乾燥もするし(笑)。そう考えると、よく見ておかないといけないところでもありますね。

マーくん:はい。サイディングはすごく持ちがいい材料です。最近のサイディングは非常にレベルが高く、長く持つようになってきているのですが、
少し前のサイディングに関しては、よりこういった割れや切れ、膨れなど、冷害対策は必要になってきていると思います。

BETTYさん: よくわかりました。サイディングの不具合に気付いたら、やはり専門家の方に見ていただいたほうがいいですよね。
住宅全体を見ても、サイディングを使用しているお家の方が多くなってきたんじゃないかという感じがしますしね。

マーくん:そうですね。その窯業系サイディングに塗る塗装工事も増えています。

BETTYさん:ただ、窯業系サイディング建材のなかには、長期間塗膜が維持できないものがあるんですね。

マーくん:はい。塗れることは塗れるのですが、正確には塗っても剥がれやすい張り方をしているサイディングがあります。
材料に問題はないのですが、張り方が悪いというものが存在しているんですね。いわゆる「塗っても保証が出せない工事」になることがあるんです。

BETTYさん:なるほど! 塗ることは塗れますよ、大丈夫といえば大丈夫なんですけど、
でも塗ったとしても保証が出せなくなるような工事になりますよということですね。なんか、怖いですね。

マーくん:私たち職人側としても、塗ってもすぐ剥がれてきてしまうものをお客さまにお勧めはできませんので。

BETTYさん:でも「それでも塗ってください」という人もなかにはいるでしょうけれどもね。

マーくん:まあ、そうですね。そういった意味でもまずは住宅診断をお勧めしております。

BETTYさん:やっぱり診断が一番大事だということになりますよね。

マーくん:そうですね。そういった場合もあるので、住宅診断をした後に、塗装だけではなく工事の選択肢として、
サイディングの張り替えもご提案させていただくこともあります。

BETTYさん:「このまま塗ったのでは持ちがものすごく悪いですよ、しかも保証も出せないですよ」ということがあるので、
そういうときには張り替えをお勧めしているということですね。

マーくん:はい。もちろん塗装のご提案もするのですが。

BETTYさん:もちろんそうですね。塗ることは塗れますもんね。そうはいっても・・・という感じはしますけれども。

マーくん:そうですね。

 

サイディングの張り方によっては塗装が剥がれやすい場合があります。

 

BETTYさん:サイディングという建材でお家の外壁をつくっている方にとっては、よくよく考えないといけないことですね。
自分で外壁を見回してみて、「あら?」と思うところがあったら相談していただきたいですね。
ひどくなってからだと大変なので、ぜひ、住宅診断をしてもらって、相談をして、よーく考えて決めていただければと思います。

マーくん:そうですね。やっぱり診断の段階でわかるレベルでメンテナンスをするのが一番いいかと思います。
気になることがありましたら、お気軽にお問い合わせください。

(ご相談、お問い合わせは、フリーダイヤル 0120-4116-99志賀塗装まで)

2016年05月13日 | カテゴリー: